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AXCR 2018 DAILY REPORT
【NEWS】KYB製高性能ダンパーをハイラックスに採用
2018/08/03

NEWS RELEASE ニュースリリース

 TEAM JAOSはアジアクロスカントリーラリー2018(以下、AXCR2018)に出場するハイラックスに、KYB製のAXCR専用ダンパーを装着します。

 KYBはJAOSのチューニングパーツブランド「BATTLEZ」のダンパーのサプライヤーであり、約20年前のブランド誕生時より深い関わりをもっています。TEAM JAOSを発足してAXCRにFJクルーザーで参戦した2015年は、開発中の新プレミアムダンパー「BATTLEZ VF-R」のプロトタイプを装着してノートラブルで完走。国際ラリーでの実戦という過酷な耐久テストを経て市販化いたしました。

 競技車両をハイラックスに入れ替えた2016年、そして2017年は市販の「BATTLEZ VF-R」をAXCR用へと更に進化させたスペシャルバージョンを装着。総合5位入賞(2016)、そして完走(2017)を果たすことができました。
2018年はさらなる高性能化と耐久性の向上を図ると共に、新たな技術(下記参照)のテストを兼ねてAXCR2018のために新しいダンパーを開発しました。

 また、昨年に引き続きダンパーの設計者であるKYBの田中一弘がコ・ドライバーとして競技に参加(AXCR2015、AXCR2016ではメカニックとして参加)。ダンパーの設計者が自ら競技に参加することにより、リアルなデータを収集してより深い製品開発につなげていきます

ロッドとアウターのサイズを拡大
フロントのロッド径をφ18(AXCR2017)からφ25に変更。常用悪路走行に特化した新開発のピストンバルブを投入しました。同時にフロントのアウターサイズをφ51からφ65へと拡大することによって2倍のオイル量を確保。温度上昇を抑制して安定した減衰力を発生を狙います。

フロントダンパーを一新
フロントのサスペンションアームの変更に伴い、コイルスプリング自体を車体から切り離す完全コイルオーバー化を新たに採用。セッティングのし易さや耐荷重を重視した仕様としました。

ハイドロバンプクッションの投入
ダンパー内部に油圧式バンプクッションを搭載。常用悪路ではピストンバルブによって減衰力を低く抑え、フルバンプ時にはハイドロバンプクッションによる高い減衰力を発生させます。タイヤストローク位置に応じて機能する減衰力機構を分担することで、走行シーンを選ばない高い悪路走破性を確保しました(AXCR2017から継続採用)。

ロッドの表面処理にDLC被膜を採用
これまでロッドの表面処理には硬質クロムめっきを使用していましたが、AXCRスペシャルバージョンにはDLC(ダイヤモンドライクカーボン)を採用。KYB独自に開発したダンパーに最適なDLCを施すによりフリクションを低減します。この処理によりダンパーの応答性が向上し、しなやかなサスペンションストロークを実現。タイヤの接地感やハンドリング応答性の向上を図ります(AXCR2017から継続採用)。
 

KYB製 BATTLEZ VF-R SPECIAL EDITION for RALLY RAID (AXCR2018仕様)
  フロント リヤ
ピストン径 φ46 新開発ピストンバルブ
ロッド径 φ25 特注高強度鋼材
ロッド表面処理 DLC(ダイヤモンドライクカーボン)被膜
アウター径 φ65
ダンパストローク 158mm 286mm
車高調整 ネジ式
リザーバタンク ホース式高強度アルミ材 並列配置式高強度アルミ材
タンクホース ステンメッシュホース、ストーンプロテクター
減衰力調整

伸側:60段
圧側:低速40段、高速無段階

伸側:40段
​圧側:低速40段、高速無段階

バンプストッパー ハイドロバンプクッション
ロアブッシュ 高荷重対応ピロボール
アッパーマウント 高荷重対応ピロボール


BATTLEZ VF-R シリーズ(JAOS公式サイト内)
http://www.jaos.co.jp/product/005002001007004.html

 

株式会社KYB
https://www.kyb.co.jp/

KYB NEWS 2018/07/25
https://www.kyb.co.jp/media/news_20180725_01.pdf

KYB Channel
https://www.kyb.co.jp/company/channel/channel01.html

KYB CLUB - KYB製品情報サイト
http://www.kybclub.com/


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